




民泊×シェアハウスの複合拠点
「hotorino」は、暮らしと旅の中間に位置づけられた、沼津の街の魅力に触れることを目的とした複合施設である。ゲストハウスとして短期の滞在を支えつつ、シェアハウスとして中期的な暮らしを可能にすることで、利用者に沼津市での生活を具体的に体感できる機会を提供している。これは移住希望者にとって重要な「トライアル居住」の場であり、沼津市が進める移住定住推進施策とも連携している点に大きな特徴がある。施設は沼津駅から半径1キロ圏内という利便性の高い立地にあり、代表的な地域資源である狩野川の風景を存分に楽しめるよう、広い共用ラウンジを設計の中心に据えている。このラウンジは居住者や宿泊者の交流の場であると同時に、狩野川沿いの遊歩道から内部の様子を眺められる構造となっており、まちなかでの暮らしを外に開いた「ショーケース」として機能する。単なる宿泊施設ではなく、地域の風景や暮らしそのものを体感させる仕組みを備えることで、都市と地域をつなぐ拠点となることを目指している。
所在地 : 静岡県沼津市
工事種別 : 改修
用途 : シェアハウス、住宅
構造・階数 : 鉄骨造、地上3階
延床面積 : 98.9㎡
設計 : REIVER一級建築士事務所
施工 : BAUM、大設サービス(株)、(株)左恭
施主 : YAMASE
運営 : YAMASE
竣工 : 2025.6
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